ぽんこつさんは旅に出る

昔いった旅行のことを思い出しながら、ぼんやり記録を書いています。

カテゴリ: 面白い本

私は一時期、凶悪犯罪にものすごく興味があったのね。なんだろう。人間ってこんなに怖いんだなって、どんどん深淵がのぞきこみたくなってしまって…。
怖すぎて、買った本は売ってしまったものが多いんだけど。

今日は、怖い…でも面白い…な本を紹介しますね!

■悪の教典 
 

一時期、サイコパス、ってよく話題になったよね。
他の人の考えていることはわからないし、基本的にコミュニケーションは失敗するものだと自分に言い聞かせているけれど…こんなにも違う人がいるのか、と、背筋が凍る。

生徒といい仲になった(ように見える)ところも、うすら恐ろしい。


■バトル・ロワイアル


生徒が殺しあう、ってことばかりが話題になった本だよね。もちろん、この設定のドライブありきの本ではあるわけです。

でも、ただそれだけじゃ、こんなに話題にならない。クラスの何人もの生徒を細かく細かく描写しているところ、仲のいい生徒たちの微妙な書き分け、心の交流、そういうところが丁寧で面白い。だから、だれかがいなくなってしまったときや裏切られてしまったとき、衝撃が大きい。

ただ、残酷描写はやっぱり多いので、そういうのが苦手だったら注意してね。夜は読まない方がいいかも…。


■悪童日記


世界大戦まっただなか、都会を出て、ひなびた場所に住むおばあちゃんの家に預けられた双子。生き延びるために、心揺れないための訓練を自主的に行っていく。




シンプルな装飾のない文で淡々と書かれた小説(その理由も、あとでわかる)。

三部作で、どれも面白いのだけれど、文体の斬新さや結末の意外さで、私はこれが一番だと思ってる。


私は海外旅行が大好き!ニュースとか写真で見てるだけだと、「ほんとにこんな場所あるのかな?」って思ってたところが、知らないことばで人々が話している場所が、存在していることを確かめるのが面白くって。パラレルワールドに行くみたいな気持ち。話をするのも、パラレルワールドの住人と接触するみたいな感じ。向こうにとっては、私がパラレルワールドの人間だろうね。

さて!旅行にいけないときに気分だけ盛り上げる、たかのてるこさんの本を紹介するよ~。
 
ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

たかの てるこ 幻冬舎 2002-03-01
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by ヨメレバ

20歳にして、長年夢見ていたひとり旅に出たてるこ。極端な小心者だからこそ、五感をフルに稼働させて、現地の人とグッと仲良くなっていく。インドでは聖なる河ガンジスを夢中に泳ぎ、ぶつかってしまった人に謝ると、なんと流れゆく死体だった…。ハチャメチャな行動力とみずみずしい感性が大反響を呼んだ、爆笑紀行エッセイ第一弾。
たぶん、たかのさんの著作で一番有名な本。もっと早く読んでいたらよかったな。そうしたら、ホーリーのこと(めちゃ愉快そうなお祭り。詳しくは本文で)早く知ることができたのに! 
わからないことを、何かを読むとかじゃなくって、周りの人とコミュニケーションを取りながら解決していくところが、彼女の本の面白いところだと思う。 
例えば、手でカレーを食べる方法を、彼女は周りの人たちから教わる。あんまりおいしくないなあ、って思っても、ペースを乱されても、そうしてたかのさんは前に進んで、カレーもおいしいような気がして、なんて素敵な旅なんだ!とページの向こう側でも何かもらった気持ちになる。


純情ヨーロッパ 呑んで、祈って、脱いでみて 西欧&北欧編

たかの てるこ ダイヤモンド・ビッグ社 2016-10-01
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by ヨメレバ

  「人生最大の冒険」に出るつもりで、18年勤めた会社を辞め、  欧州21ヵ国をめぐる、2ヵ月間・15000キロの鉄道旅に出た、てるこ。 
正直、「お高くとまってキザなイメージ」の欧州が超苦手だったものの、  意外や意外! 気取らず自然体で、純情なヨーロッパの人たち。  
ヌーディスト・ビーチでは裸のつき合い、  〈奇跡の聖地〉の夜のろうそくミサで祈り、  旅先で意気投合した人と食べ、呑み、語り、笑い合うにつれ  「自分が自分であること」に居心地よくなっていく、究極のヒーリング旅! 
各国でテーマを決める(処女だったのに国際結婚した友人に迫るとか、ミニスカートのおばあちゃんを激写する)って旅のスタイルも面白いんだけど、とにかく要素がてんこ盛りで、ぐいぐい読ませられる!

性欲を独占することに疑問を抱き、トラウマを植え付けた人間を許したことを語り、長らく離散していた家族の再会に立ち会い…。明るくて楽しいのに、時にはしんみり心の深いところにも触れられるようなたかのさんの人柄と文才にただ脱帽。

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